VGC2016のルールが発表されましたね。ルールは伝説ポケモンを2体まで使用可能なGS。これまでこのルールにあまりなじみのない人も多く、最近よく初心者向けの考察記事を目にします。
そんな時流に乗って自分も考察記事を書いてみようと思いました。考察するポケモンはジガルデ。
ゼルネアスやイベルタル、グラードンやカイオーガ、レックウザの考察記事はたくさん出ているので自分が書くまでもないかなと思いました。
GS初心者なので多少おかしいところがあっても大目に見ていただけば幸いです^^;
それにしても、今まで取り組んだことのないルールにチャレンジして、なにを使おうかなと考える時間は楽しいですね。
〇種族値
108-100-121-81-95-95
どことなくガブリアス(108-130-95-80-85-102)に似ている種族値ですね。
種族値合計は600。同じカロス地方伝説のゼルネアスとイベルタルは680なのになあ。
S95が99族のゼルネアス、イベルタルと90族のグラードン、カイオーガの間にあるというのがポイントだと思います。
〇特性
オーラブレイク
・特性「フェアリーオーラ」の効果が逆になり、フェアリータイプの技の威力が4分の3に下がる
・特性「ダークオーラ」の効果が逆になり、悪タイプの技の威力が4分の3に下がる。
・同じ地方のゼルネアスやイベルタルをメタるための特性だと言えますね。ゼルネアスが強いこのGSでは相対的にこの特性も優秀になるのではないでしょうか。
〇有用そうな技
・攻撃技
グランドフォース、神速、地震、アイアンテール、馬鹿力、噛み砕く、岩雪崩、ストーンエッジ、ドラゴンテール、逆鱗、流星群、竜の波動など
・変化技
蛇睨み、竜の舞、とぐろを巻く(AとBと命中率を1段階ずつ上昇)、身代わり、痛み分け、通せんぼう、恨み、威張る、守る、どくどく、神秘の守り、保護色、黒い霧、眠るなど
・専用技のグランドフォースや神速は優秀ですが、他に覚える攻撃技がかなり貧弱。ドラゴンタイプの技があまりないのが気になるところ。攻撃種族値も相当低い。
・反対に変化技としては蛇睨み、保護色、とぐろを巻くなど、他の伝説ポケモンが使えない技が多いのが特徴と言えるでしょう。全国ダブルでS操作手段として多く用いられてきた化身ボルトロスの電磁波は、ゲンシグラードンが強いこのGSで麻痺を撒く役割としてあまりふさわしくないという意見を時々目にします。しかし、蛇睨みでは電磁波無効の地面タイプにも麻痺を入れることができるため、このGSでの麻痺撒きポケモンとしてはかなり優秀なのではないでしょうか。「電磁波撒いてきそうだから地面タイプを後出しよう」というプレイングを許さないのも蛇睨みという技の優秀なところでしょう。
〇与ダメージの目安
・ジガルデ側のA実数値167(A特化)で計算
・「攻撃される側のポケモンの努力値+名前(HP-防御) 与ダメージ量(確定数)」で表記
・グランドフォース(ダブルダメの場合)
H252ゲンシグラードン(207-180) 68~84(高乱数3発)
H252ゲンシカイオーガ(207-110) 58~69(高乱数4発)
耐久無振りゼルネアス(201-115) 55~66(確定4発)
H4メガガルーラ (181-120) 54~64(低乱数3発)
耐久無振りメガゲンガー(135-100) 128~152(中乱数1発)
H252メガクチート(157-145) 88~104(確定2発)(威嚇のA下降考慮せず)
H252ギルガルド(167-170) 74~90(乱数2発)
・神速
耐久無振りファイアロー(153-91) 56~63(確定3発)
耐久無振りゼルネアス(201-115) 45~53(乱数4発)
・Aに努力値を振り切っても実数値が167しかないので、あまり火力には期待しないほうがよさそうですね。
〇被ダメージの目安
・ジガルデ側の耐久はHP207 B142 D116で計算しています(下記型サンプル1のもの)
・対ゼルネアスではオーラブレイク込みで計算
・A特化ゲンシグラードン(A255)の断崖の剣 91~108(低乱数2発)
・C特化ゲンシグラードン(C222)の噴火 91~108(低乱数2発)
・C特化ゲンシカイオーガ(C255)の根源の波動 153~181(確定2発)
・無補正Cぶっぱゲンシカイオーガ(C232)の体力満タン潮吹き 190~225(中乱数1発)
・無補正Cぶっぱゼルネアス(C187)のマジカルシャイン 80~96(確定3発)
・同上のゼルネアスのムーンフォース 128~152(確定2発)
・C2アップしたゼルネアスのマジカルシャイン 166~192(確定2発)
・C2アップしたゼルネアスのムーンフォース 254~300(確定1発)
・A特化拘り鉢巻ファイアロー(A146)のブレイブバード 105~124(確定2発)
・A177メガガルーラの猫騙し+捨て身タックル 39~46+127~150(耐えられる)
・C146までのタイプ不一致冷凍ビームは確定で耐える。
・C219までのタイプ不一致めざめるパワー氷は確定で耐える。
・ゲンシグラードンには強く出られそう。
・ジオコントロールを積んだゼルネアスのダブルダメマジカルシャインなら耐えられるので、Sを上げられても麻痺を入れることで上から抑え込むことができそう。
〇型サンプル1
性格:意地っ張り
努力値:H188 A252 B4 D4 S60
実数値:207-167-142-×-116-123
持ち物:弱点保険
技:グランドフォース、神速、守る、自由枠(蛇睨みなど)
・HP16n-1調整。Aぶっぱ。Sは準速70族抜き。
・ゼルネアスの攻撃を1発受ける→弱点保険発動してAC2段階アップ→グランドフォース+神速で耐久無振りゼルネアスを高乱数で落とすことができます。
・C222メガゲンガーのシャドーボールはエルフーンの嘘泣きでDが2段階下降しても耐えられるので、メガゲンガーをグランドフォースで中乱数で返り討ちにできます。
〇型サンプル2
性格:陽気
努力値:H204 A4 B4 D172 S124
実数値:209-121-142-×-137-144
持ち物:食べ残し
技:グランドフォース、岩雪崩、蛇睨み、自由枠(守るなど)
・食べ残しの回復量が最大になるようにHP16n+1調整。Sのラインは準速91族(霊獣ランドロス)抜き調整。特防方面に多く努力値を割き、相手の攻撃をできるだけ耐え、蛇睨みで相手に麻痺を撒きます。
・この型のジガルデの仕事は相手のポケモンに蛇睨みで麻痺を撒く、そして岩雪崩の追加効果の怯みで相手のポケモンの動きを止めること、あわよくば範囲技のグランドフォースで相手にダメージを蓄積させることです。
・地面タイプにも麻痺を入れられるジガルデならではの型だと思います。相手に運ゲーを押し付けられるのは強い。いくら伝説ポケモンであろうとも麻痺バグと岩雪崩怯みからは逃れられることはできません。
ここまで読んで「相手にワイドガード持ちギルガルドがいたら手も足も出ないんだがw」と思った人用の型
↓
〇型サンプル3
性格:陽気(腕白や慎重でもありだと思いますがここでは陽気で計算)
努力値:H204 A4 B4 D68 S228
実数値:209-121-142-×-124-158
持ち物:食べ残し
技:威張る、蛇睨み、身代わり、岩雪崩(又はグランドフォース)
・説明不要の害悪麻痺撒き威張る型()。威張るは攻撃種族値が低いこいつにとっては、優秀なウェポンになりえます。麻痺バグと合わせて身代わりを残すチャンスをうかがって相手を翻弄するのもいいですね。
・HP16n+1で食べ残し回復量最大調整。Sは最速91族抜き。特性悪戯心で電磁波を優先度+1で撒ける化身ボルトロスと違って、ジガルデの蛇睨みの優先度は0なので、蛇睨みを2体以上のポケモンに当てるという役割を担わせたいのなら、これくらいSに努力値を割く必要があると思います。
〇その他いろいろ
・ほかの持ち物(ロゼル、オボン、タラプ、突撃チョッキ)や竜の舞やとぐろを巻く型のジガルデもいつか考察してみたい。
・祟り目を持ったメガゲンガーと組み合わせると強そう。
・型サンプル2のように耐久に努力値をガッツリ振って、蛇睨みで麻痺をばら撒いて相手に運ゲーを押し付ける型が一番汎用性がありそう。(こいつホンマに伝説ポケモンか・・・?)
・GSでは猫騙しポケモンを横において、蛇睨みから入る形がよさそう。
・ハピナス道場や他の準伝説ポケモンの厳選(痛み分けを用いる方法)以外の使い道もあるみたいだ。
・ジガルデパーフェクトフォルムに期待しています。
以上で自分のジガルデ考察記事を終わりにしたいと思います。
この記事を読んでジガルデ強そう!使ってみたい!と思う人が出る・・・・・・かなあw
その後唐突にジガルデを実際にGSで使ってみたくなったので、性格いじっぱりで厳選して投入してみました↓↓
(追記)
上記の記事の結果から、自分がもう一度ORAS環境でジガルデを使用するのなら、ラムの実を持たせて、「グランドフォース、いわなだれ、へびにらみ、くろいきり」にすると思います。一応ドーブル+ゼルネアスに強くしたつもりですが、「トリックガード」や「ワイドガード」に弱くなってしまうのが悲しいです。やはりこれがジガルデの限界なのかもしれませんね・・・。