今年のジャパンチャンピオンシップ2016予選(以下JCS)お疲れ様でした。GSという伝説ポケモン2体まで使えるルールは初めて真面目に取り組みましたが、(むらっけドーブルのダークホールが多すぎる以外は)伝説ポケモン同士のポケモンバトルは迫力があってなかなか楽しかったです。
あまり成績は良くないのですが、面白いPTが作れたと思うので紹介したいと思います。
ディアルガ:冷静HBCD調整
クレセリア:生意気HBD調整
ガルーラ:勇敢HA
ボーマンダ:無邪気CS
モロバレル:生意気HBD調整
昨年のジャパンカップに続き、みんなオシャレなボールに入っています。
〇コンセプト
・ ととの攻撃範囲と相性補完がよさそう。
・トリックルームを覚えたディアルガとゲンシカイオーガの火力で相手を制圧したろ。トリル切れた後はメガボーマンダで相手を片付けよう。
・の猫騙しとの怒りの粉でトリックルームを貼る際の補助をしよう。
・ディアルガだけがトリックルーム起動要員なのは不安だし、ゲンシグラードンの地面技すかせるでも入れておこう。
〇個別解説
持ち物:藍色の珠
特性:雨降らし→始まりの海
NN:YAMATO(個体値31-2-31-31-31-1)
207-156-133-231-180-85 [冷静H252 B180 C76]
潮吹き 熱湯 冷凍ビーム 守
調整はe-SportsRunnerさんから拝借させていただきました。
GSでしか使えない、雨「しおふき」カイオーガと「ジオコンシャイン」ゼルネアスの構築を解説! – ポケモンORASダブルバトル(VGC2016) | ポケモン攻略
C11n、残りHBとキリがよくコンセプトも明確な調整でGSルールでは愛用させていただきました。陽気ゲンシグラードンの断崖の剣をほぼ2耐えしたり(88-105)、無振りメガガルーラを上から体力満タンの潮吹きで落とせたり(184-217)、捨て身タックルの反動+熱湯でメガガルーラを落とせます。
根源の波動は命中率が85%と不安定なのと、試運転の段階でディアルガと並べたときにワイドガード持ちのギルガルドやドーブルに苦戦することが多かったので熱湯を採用しています。
持ち物:ラムの実
特性:プレッシャー
NN:シフトひょう(個体値30-8-31-31-31-3)
205-129-148-205-130-86 [冷静H240 B60 C132 D76]
竜の波動 ラスターカノン トリックルーム 守
かなり耐久に努力値を割いたディアルガ。環境的にこいつが刺さっているらしいと聞いて採用。火力は伝説枠としては少し物足りないものとなっていますが、金剛球などの火力アップアイテムではなく、ラムの実を持たせ、自身よりSの遅いドーブルやモロバレル等に怯えることなく積極的にトリックルームを貼ることができます。
Sは86と最遅90族(カイオーガやグラードン、素ガルーラなど)+1に設定し、自身のPT内でのS関係を明確にするとともに、相手が最遅グラードンやカイオーガを使用している際にはあえてトリックルームを貼らないなどの立ち回りをします。
特性テレパシーの限定配布されているディアルガは味方の範囲攻撃技でダメージを受けないなどの利点はありますが、性格が控え目固定のため、性格冷静のできるだけSの遅いディアルガを使いたかった自分は特性プレッシャーを使用しました。(そもそもテレパシーディアルガ持っていない)
場に繰り出した時の特性表示順でSを把握できるだけでなく、後述するクレセリアからスキルスワップで浮遊をもらったり、モロバレルの悩みの種で特性不眠に変化する芸当もできます。
耐久調整
A255ゲンシグラードンの断崖の剣高乱数耐え 174-206(ダブルダメ補正)
C222ゲンシグラードンの大地の力高乱数耐え 174-206
A177メガガルーラのけたぐり 164-195
火力
竜の波動→D120メガガルーラ 82-97
→D120メガレックウザ 158-188
→D110ゲンシグラードン 90-106
→D180ゲンシカイオーガ 55-66
ラスターカノン→D118ゼルネアス 158-188
(特殊耐久をC202ゲンシグラードンの大地の力耐えまでに抑え、その分火力に努力値を割いてもいいかもしれない)
持ち物:オボンの実(56回復)
特性:浮遊
224-75-159-100-176-81 [生意気H228 B148 C56 D76]
冷凍ビーム めざめるパワー水 トリックルーム スキルスワップ
第2のトリックルーム要員。ディアルガの弱点の格闘地面が効かなくて、トリックルームを使えるポケモンを探していたらこいつになりますよねw
実は去年のジャパンカップで使ったこのPTの最遅クレセリアをめざパジャッジにかけると水と診断されたため、このPTの地雷要素、そして意表をつけるダメージソースとして目覚めるパワー水を採用しています。
クレセリアといえばGSでもその並外れた耐久を生かした優秀なトリックルーム要員で、Sを84に設定して(最遅90族-1)トリックルームを貼る→スキルスワップで天候の奪い合いを有利に進める調整がメジャーですが、あまりにも有名になりすぎてトリックルーム下で、+VS+の対面が頻発し、同速ゲーを繰り返している印象があります。
これを打開するためにあえて最遅クレセリアにめざ水を持たせ、相手のゲンシグラードンに大きなダメージを与え、その後は自身の冷凍ビームとゲンシカイオーガの冷凍ビームで削りきることを意識しました。
D110ゲンシグラに強い雨下のめざ水→132-156
D110ゲンシグラにC100クレセの冷凍ビーム→39-48
D110ゲンシグラにC231ゲンシオーガの冷凍ビーム→71-84
このへんのダメージ計算を意識しながら相手の意表を突けば、この不毛な同速天候スキスワ合戦から抜け出せるはずです(?)。火力がなくてGSでは放置されがちなクレセリアに打点を仕込むのはなかなか楽しかったです。
この作戦はレートでは結構うまくいくことが多かったのですが、こいつの努力値の調整はまだまだ模索段階にあるので、だれかいい調整あったら教えてください。
H207D142ゲンシグラに雨下めざ水→100~120(ほぼ確定2発)なのでちょうどいい気もしています。
持ち物:ガルーラナイト
特性:精神力→親子愛
NN:たかしまママ(勇敢最遅個体)
207-161-106-×-100-85 [勇敢H212 A252 B44]
207-194-126-×-120-97(メガ進化後)
猫騙し 恩返し けたぐり 不意打ち
主な仕事は猫騙しによるトリックルーム展開の補助、そしてトリル下で圧倒的なパワーでの制圧力を買って採用しました。ドーブルを襷ごと貫通してワンパンできるのも素晴らしいです。
捨て身タックルより反動の無い恩返しの方がHPを温存でき、1試合の中で2回目のトリックルームを貼る機会もうかがえる点が優れていると思います。不意打ちはトリックルームが切れた後でも相手を攻撃できる点が優秀ですね。
Sがメガ進化前はディアルガより遅く、メガ進化後はディアルガより早くなることに注意。のSがメガ進化前と後で変わるので、トリックルーム下でより早く動きたいとき(相手のを襷ごと吹き飛ばしたいときなど)ではあえてトリックルームを貼るターンにメガ進化せず、トリックルームを貼った次のターンでメガ進化すると攻撃順が →となり、この指とまれを選択したを倒して相手の隣のポケモンにディアルガの攻撃を通すことができます。
持ち物:ボーマンダナイト
特性:威嚇→スカイスキン
NN:レッドブル(無邪気6V個体)
170-158-100-160-99-167 [無邪気A20 C236 S252]
170-168-150-170-99-189(メガ進化後)
ハイパーボイス 捨て身タックル 火炎放射 守
メガ進化前の特性威嚇で味方の耐久の底上げ 、またディアルガに有効打のあるゲンシグラードンや格闘技持ちメガガルーラ、霊獣ランドロス等ににらみを利かせるための採用となっています。120族というSを生かしてトリックルームが切れた後の掃討役も担ってもらいます。
相手のHPを3~4割ほど削れるハイパーボイス、B方面がD方面より比較的柔らかいゲンシカイオーガへの攻撃やハイボで削れた相手にとどめを刺すための捨て身タックル、そしてPT全体で鋼タイプ(、、など)の処理が遅いと思ったので火炎放射を採用しています。ゲンシカイオーガやクレセリアが冷凍ビームを所持し、またディアルガも竜の波動を持っていることから、ドラゴンタイプへの打点は足りていると考え、こいつに流星群などの竜技は採用する必要はないと考えました。
持ち物:メンタルハーブ
特性:再生力
NN:モロバレル(XY時代に孵化したため変更できず、生意気最遅個体)
219-×-98-105-139-31 [生意気H236 B60 D212]
草結び キノコの胞子 怒りの粉 悩みの種
仕事としては全国ダブルのそれとあまり変わらず、怒りの粉による味方の行動回数を確保することと、S30を生かしてトリックルーム下でキノコの胞子を相手を眠らせることにあります。ゼルネアスに比較的強いのも評価でき、キノコの胞子で眠らせた後は隣のポケモンがボコボコにしてくれるでしょう(自身の火力は知れている)。
B方面の耐久はA177メガガルーラの捨て身タックルを耐えたり、火力アップアイテムなしのA133ファイアローのブレイブバードを耐えられる程度にまで努力値を振り、残りはD方面の耐久を伸ばしました。
火力はある方とは言えないのですが、重いポケモンが多いこのGSルールでは、草結びのダメージがわりと大きいので馬鹿にはできないと感じています。
D120メガガルーラに草結び→51-66
D180ゲンシカイオーガに草結び→66-78
D110ゲンシグラードンに草結び→80-96
D118ゼルネアスに草結び→60-72
悩みの種は少し変わった技ですが、トリックルームを使用する際にやはり相手のモロバレルや催眠術を使うドータクンなどが障害になってくるので、味方(主にディアルガに打っていた)の特性を不眠にすることで、そいつらがいても臆せずトリックルームを貼ることができました。
〇選出パターン
・and(絶対選出、は先発の時が多い)
・or(どちらかを選出、見せ合い画面で相手の対トリパ戦術やこちらの
への打点を考えそれを妨害できる方を選出)
・or(どちらかを選出、相手に遅そうなゲンシグラードンがいるときは
、それ以外はを選出)
〇対Big6()に対する選出と立ち回り
・統計上相手の選出で一番多いのは先発、後発なのでこれを解説します。
・こちらの選出は先発+、後発+
・相手の先発が+の場合
1T:こちらのはにメガ進化せずに猫騙し、はトリックルームを選択。相手のはに猫騙しを打つしかこちらのトリックルームを止めるすべはない。ここでディアルガがトリックルームを貼れる展開になれたら、わりとイージーウィンできる。
2T:を引きを繰り出し、は守るを選択。相手のはけたぐり、
はマジカルシャインでこちらのにトリックルームを貼らせまいと集中していることが多い。
3T:は怒りの粉、はトリックルームを選択。はほとんどの場合相手の
との攻撃で犠牲になるがトリックルームを貼ることができる。
4T以降:こっちのととで相手をタコ殴りにする。こちらのを繰り出す前に相手の頭数を減らしてを引きずりだす展開が望ましい。
・相手の先発が+の場合も、は相手のに猫騙し(ただしメガ進化はしない)、はトリックルームを選択する。相手の対応や相手のの技やSや耐久ラインで展開は変わってくるのでその辺は臨機応変に。だいたいこちらのがダークホールを避けたり最速起きをするなど自覚を見せてくれると展開はすごく楽。
〇今年のJCSの感想
4日目の夕方の僕「ワンチャンあるやんけ!」
ここで舞い上がってしまい頭がおかしくなる(このあとガバガバプレイングを繰り返す)
JCS終了後の僕「死んだ・・・」
・よく見たら命中不安定技1個も採用してないな(←チキンなだけ)
・カイオーガもディアルガもαサファイアROMでしか手に入らないからαサファイアROMしか持っていない人でもこのPTは作れるぞ!
・今年は自身もtwitterを始めたこともあり、いろいろな方と知り合いになれたり、ポケモンの友達ができたのが嬉しかったです。オフ会やフレ戦で戦ったり、孵化余りを交換し合ったり、レートの自慢などで刺激を受けたり楽しかったです。あと僕からポケモンを借りている方はそろそろ返してくださいね^^
・SkypeでGSのフレ戦をしてくれたり、大会中もお互い励ましあったりすることができたのはすごくありがたかったです。
・一方でオンライン大会ならではの問題が目についたのが気になりました。 大会期間中は一度PTを登録するとバトルボックスにポケモンを固定され、PTは変更できません。にもかかわらずtwitter上でJCS構築晒しbotなるアカウントが、大会中に当たった不特定多数のPTのTN、PTのメンツ、技、立ち回り、持ち物などを公開していました。
(追記)
PGLで勝手に公開されていたBV