自分の中での御三家統一パのルールは草炎水タイプをそれぞれ2匹ずつ採用することです。メガ枠などの縛りはありません。
S11はあまり全国ダブルに潜る時間が確保できなかったので、XY時代に使用していた御三家パを引っ張りだし、それを環境に合うように(?)アレンジして遊んでいました。誓いパ楽しいなあ。
成績としては34戦20勝14敗とまあまあ。1500代後半から使用をはじめ、一時期は9勝2敗とすいすい1750まで上がれましたが、この辺から勝ったり負けたりを繰り返して、ずっと1700台前半をうろうろしていました。最終は1709とふるいませんでしたが、準伝説ポケモンが3匹以上入っているPTが多いレート帯で、タイプと種族値を縛ったPTでいい勝負できたのは面白かったです。ボルトロスの威張る電磁波とランドロスの岩雪崩だけは絶対に許さねえ・・・。
ポケモン名 |
特性 |
技 |
持ち物 |
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草の誓い |
ヘドロ爆弾 |
眠り粉 |
守 |
バコウの実 |
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猛火→日照り |
炎の誓い |
熱風 |
目覚めるパワー地面 |
守 |
リザードナイトY |
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雨受け皿→メガランチャー |
潮吹き |
悪の波動 |
波動弾 |
守 |
カメックスナイト |
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天邪鬼 |
目覚めるパワー地面 |
挑発 |
守 |
オッカの実 |
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鉄の拳 |
炎のパンチ |
猫騙し |
黒帯 |
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変幻自在 |
水の誓い |
悪の波動 |
冷凍ビーム |
守 |
気合の襷 |
実数値
控え目167-×-104-154-120-132
(S:準速、耐久:半減実込みで意地鉢巻ファイアローのブレイブバード高乱数耐え)
控え目169-×-127-211-135-127
(S:最速バンギ+3、B耐久意地霊獣ランドロスのダブルダメ岩雪崩耐え)
臆病CS 155-×140-187-135-143
臆病HS 182-×-115-96-115-184
陽気AS 151-156-91-×-92-176
臆病CS 147-×-88-155-91-196
誓い技についての解説はこちらを参照してください。
PTの解説
このPTの基本的な戦略としては、
①リザバナの草+炎の焼け野原誓いから展開
②フシギバナとゲッコウガの草+水の湿原誓いからリザードンかカメックスの通りのよい方の全体技で相手を上から制する
この2つのパターンです。猫騙し持ちがいないPTに対しては基本的にこのどちらかで戦います。どちらかのパターンが通れば、かなり楽な展開でイージーウィンできます。
猫騙し持ちがいるPTに対しては、リザバナを見せているので、初手には猫騙し持ち+S操作要員を選出されることが多いです。葉緑素でSの上がったフシギバナに草の誓いをトスされたり、眠り粉を打たれたらかなり分が悪くなりますからね。そのため、ジャローダとゴウカザルを初手に出し挑発+猫騙しorファスガから入ります。S操作要員がメンタルハーブを持っていたらほぼ負け濃厚です・・・。挑発がうまくはまればこちらの比較的Sの早いポケモンたちで相手に負担をかけていきます。
まれではありますが、ゴウカザル+リザードンorカメックスを選出し、初手から猫騙し+全体技で相手に大きな負担をかけるということもやりました。
この4つの戦略を相手のPTに対して柔軟に出していけるのはこのPTの強みです。実際選出がうまくはまれば、相手にやりたいことを封じ、なおかつこちらのやりたいように暴れるということができました。
かなり癖が強くエンジョイ向けのPTではありますが、ダブルにおける統一パはかなり面白くてまだまだ開拓の余地があると思いますので、みなさんも一度組んでみて楽しんでみてはいかがでしょうか。
個別解説
フシギバナ@バコウの実
草の誓い ヘドロ爆弾 眠り粉 守
こいつの大きな仕事としては、日照り下で葉緑素で2倍になったSからリザYに草の誓いをトスすることと、ゲッコウガから誓いをトスを受け取ってアタックすることです。ある程度の耐久と火力とSを求められる配分を探した結果、上記のように耐久にはほぼH振りだけで、なるべく火力を落とさないようにしました。自分はリザバナのフシギバナのSを削るのは、初手からリザバナの焼け野原誓いをぶっ放す選択肢を削るのでありえないと思います。
他にもヘドロ爆弾で貴重なフェアリーへの打点を持っているのでサーナイトやニンフィア入りのPTにはよく選出していました。
バコウの実はファイアローやメガボーマンダ入りのPTにも臆せずこいつを出していけるという意味で、非常に役に立つアイテムでした。
炎の誓い 熱風 めざめるパワー地面(←原子の力) 守
メガ枠その1。説明不要の強力なメガポケモン。晴れ熱風を打つ試行回数を稼ぐ、または焼け野原誓いの強力な火力で強引に1匹持っていくように立ち回ります。
1500~1600台では誓いパの天敵ファイアローやリザードンミラーに強くなる原子の力を採用していました。しかし1700台ではヒードランがわんさか繁殖しており、しかもリザバナを見せているため、このPTに対してはほぼ選出されてきたので、めざめるパワー地面を採用しました。1度だけ原子の力の追加効果を引いて、そのままヒードランをごり押して倒したことはありましたが、さすがに強引すぎたのでその次の試合からめざ地面個体を採用しました。
潮吹き 波動弾 悪の波動 守
メガ枠その2。最近自分が注目しているポケモン。トリプルレートで最速カメックスを使いこいつの強さに気づかされました。CHALKを筆頭とする環境に水の全体技がかなり一貫していること、さらに環境的にメガガルーラやメガサーナイトなどのSが遅くなっていること、またリザバナが呼ぶヒードランに対して圧倒的に強いことなどから最速カメックスを採用しました。
技構成はテンプレです。猫騙しはPT内にゴウカザルがいるので切り、守を採用してできるだけ自らのHPを温存してもらいました。上を取ったときに相手のポケモンを潮吹きで一掃する快感は一度味わったらやめられませんね。
めちゃめちゃ強いのですが、準速霊獣ランドロスと同速なのが悲しいです。レートでも拘っていないランドロスの岩雪崩で怯まされて落とした試合がありました。
ジャローダ@オッカの実
リーフストーム めざめるパワー地面 挑発 守
草枠その2。ORASになって解禁された天邪鬼ジャローダを使ってみたくて組みこみました。PTの解説でも記したように挑発で相手のS操作を封じ、リーフストームでCアップを積んで相手に負荷をかけます。
めざめるパワー地面の枠は蛇睨み、竜の波動、めざめるパワー岩、ミラーコート、光の壁などいろいろな選択肢がありますが、このPT自体がリザバナのせいでヒードランをホイホイ呼ぶので、こいつにもめざめるパワー地面を仕込んでいます。Cアップなしリーフストームのヒードランへのダメージが14~16で、C2段階アップのめざめるパワー地面のダメージが140~168なので、オッカの実を考慮すると後出しヒードランは間に合わない計算になります。
たまにリーフストームを外してくれるので、持ち物を広角レンズにしてやるのもありかもしれません。
ゴウカザル@黒帯
炎枠兼猫騙し枠。猫騙しポケモンが1匹いるだけでダブルのPTの使いやすさは上がります。湿原誓いで上を取ってメガ枠の強力な攻撃でアドを稼ぐこのPTにとって、ファストガードはボルトロスの電磁波やメガガルーラの猫騙しや不意打ちを止めるためにも必要でした。
特性の鉄の拳ですが、このPTが特殊に偏りすぎており、また命中不安定技をこれ以上採用したくないという思いから、オーバーヒートではなく炎のパンチを選択し、その威力を常時あげてくれる鉄の拳がマッチしていると感じました。ギルガルドに対してはほかのポケモンが接触せずに攻撃できるため、あまり不便には感じませんでした。B耐久が薄いサーナイトやニンフィアに思わぬダメージを入れられるのはよかったと思います。メガリザードンYの隣で日照り補正を乗せたゴウカザルの炎のパンチの威力は、晴れゴリラとはいかないものの、晴れチンパンと呼べるくらいの申し分ない火力でした。
持ち物は気合のタスキをゲッコウガに渡しているため、インファイトの威力を上げてくれる黒帯を採用しました。耐久に厚いメガガルーラが増えているためこの選択は間違えていない(はず)です。相手視点では誰が気合のタスキを持っているかわからないPTなので、猫騙しを打つと持ち物がばれてしまう命の珠は使い勝手が悪いように思いました。本当は格闘か炎のジュエル使いたいです・・・。
ゲッコウガ@気合の襷
水の誓い 悪の波動 冷凍ビーム 守
教え技が豊富なため何を覚えているのか選出画面ではわからないポケモン筆頭ですが、技構成と努力値はいたってシンプル。いまや絶滅寸前(?)の特殊ゲッコウガです。メガガルーラの前ではけたぐりを持っている顔をしてドヤ顔で居座ります。
初手で確実に湿原誓いを成功させてほしいので持ちものは気合の襷を選択しました。こだわりスカーフを持っていない霊獣ランドロスが増えているのは、こいつにとっては追い風なのでしょう。
実際に潜っているときの画像。
対戦数が違うのはこのPTの他にも試していたPTがあったためです。
S12では過去作が解禁され、噴火ヒードランや負けん気ボルトロスなどの登場で環境は激変するでしょうが、引き続きポケモンというコンテンツを楽しみたいと思います。