だいぶ前のことですが6月24日~27日にかけて開催されたインターネット大会「2016 インターナショナルチャレンジJune(以下INC)」の記事です。
あまり大会のモチベもなく、また参加者のレベルも高いとは言えなかったのですが、第6世代環境が終わる前にジガルデとかいう不憫なポケモンを使ってみたかったのと、その記事があまりにも少なくてかわいそうだと思ったので、書いておきます。
マッチング運に恵まれたのもあったのですが、気が付いたら勝率80%で1700越えていましたw
このまま続けて潜っていたらどのくらいのレートになったのかはわかりませんが、上位の強い人たちにきっちり勝てるかはかなり怪しかったので、このレート帯が適正レートだという気がしています。
ジガルデのメインウエポンは「蛇睨み」と特性オーラブレイクです。伝説ポケモン枠だけど仕事は補助です。オーラブレイクとピッピのフレンドガードでうまく相手の攻撃を抑えながら、ゲンシカイオーガとメガガルーラ、ラティオスの攻撃を通していくのがPTのコンセプト。
:ジガルデ@オボンの実
[意地H180 A228 S100]
207-162-140-×-115-128(個体値31-29-28-×-31-31)
グランドフォース 岩雪崩 蛇睨み とぐろを巻く
種族値は108-100-121-85-95-95と一般ポケモン並ですが、特性オーラブレイクのおかげでゼルネアスとイベルタルを相手にする時だけは耐久が少し上がります。相手にゼルネアスとイベルタルがいないとそもそも選出しません。実際の選出率も体感60%くらい。そもそもゼルネアスのジオコントロール後のダブルダメマジカルシャインを確定で耐えることができ、蛇睨みで機能を停止できる点に目をつけたのがこのポケモンの採用理由だったりします。
耐久無振りファイアローをダブルダメ「岩雪崩」で確定で倒せるところまでAに努力値を割き、あとは適当に。Hを16n-1で定数ダメ最少調整となっていますが、もちろん霰も降らないし、毒や鬼火が飛び交うわけでもないので、VGC2016においてこの調整はあまり意味がないです。でも性格いじっぱりで、Aにこれだけ努力値振ってるのに、このA実数値はどう考えても伝説枠としてはおかしい。
技としてはとりあえず「蛇睨み」と「グランドフォース」を確定としました。またGSではゲンシグラードンの強力な地面技を透かすため浮いているポケモンが多く、また「蛇睨み」による麻痺とのシナジーでまひるみクソゲーを相手に押し付けるために「岩雪崩」を採用しました。
「とぐろをまく」の枠は未だなにがいいのかわかっていません。無難に「守る」、または相手のゼルネアスの「ジオコントロール」やメガガルーラの「グロウパンチ」、ドーブルのむらっけやこちらのラティオスの「流星群」によるCダウンを無効化する「くろいきり」が候補に入ったりすると思います。さらに「龍の舞」や「神速」、「身代わり」、「威張る」、「神秘の守り」などの技を考えるべきでしょうが、結論は出ていません。
こいつ自体の強さとしてはまあまあと言った感じ。グランドフォースと岩雪崩の威力のしょっぱさに悲しみを覚えながらもなんとか戦えたのは、地面タイプにも麻痺を撒ける「蛇睨み」のおかげだと思います。
もう2度と使う気はありませんが、もしもう1度だけORAS環境でジガルデを使うとしたら、「とぐろをまく」→「くろいきり」、持ち物を「オボン」→「ラム」、そして努力値をC特化ゼルネアスのC2段階上昇マジカルシャイン確定耐えくらいまで振って、ゼルネアス+ドーブルの並びに対して強く(見えるように)したいですね。
:メガガルーラ@ガルーラナイト
[陽気H4 A252 S252]
181-177-120-×-120-167
ガルーラで猫騙ししながら麻痺を撒く、またはとぐろを巻いたら強いかなと思って入れました。選出率100%だし、もはや伝説枠。GSにおけるドーブルの一番手っ取り早い処理方法がこいつで殴るだと思います。ピッピと並べて「この指とまれ」+「グロウパンチ」してるだけでも相当強かったです。
:ラティオス@拘りスカーフ
[控えめH4 C252 S252]
156-×-100-200-130-162
めちゃつよポケモン。スカーフホワイトキュレム、メガボーマンダ、レックウザ、クロバットなどを上からワンパンできるだけでも非常に使いやすいです。ゲンシグラードンのメインウエポンをタイプ相性と特性で受けきれることから、ゲンシカイオーガを組み合わせた天候合戦を有利に運ぶことも出来ました。苦手とするゼルネアスやイベルタルの攻撃はジガルデが抑え、不意打ちなどの先制技はピッピが吸ってくれるし、PT的にもかなり扱いやすかったです。もっと早くこのポケモンを使って上げたかったなあ・・・。
技の使用頻度としては、「サイコキネシス」>「かみなり」>「流星群」>「冷凍ビーム」といった感じ。ナットレイやメガクチートなどの鋼タイプに打点が無くて困ったこともあるので、「めざ炎」や「シャドーボール」、または味方のメガガルーラの「グロウパンチ」の起点も作れる「トリック」なんかも面白そうだなあと感じています。
:ゲンシカイオーガ@藍色の珠
控えめ個体、ただし借り物のため実数値非公開
潮吹き 熱湯 冷凍ビーム 守
説明不要のGSのSランク伝説。ジガルデの「蛇睨み」やファイアローの「追い風」で上をとったり、メガガルーラの「猫騙し」やピッピの「この指とまれ」の補助で攻撃を通していきます。HBベースでナットレイのパワーウィップを耐える調整だった気がします。控えめ個体を貸してくれたさくらもちさんに感謝。
:ファイアロー@命の珠
意地HA252
ファイアロー。ナットレイがきついので「守る」を入れて大事にしていきます。「追い風」によるS操作もとても便利。
:ピッピ@進化の輝石
[生意気H252 B108 D148]
177-×-82-×-114-36
マスコット枠。物理耐久はメガガルーラの捨て身タックル耐え、残り特殊耐久といった感じの努力値配分。
「お先にどうぞ」やフレンドガードでの味方の耐久を底上げすることでトリックルームのごまかしも兼ねています。「マジックコート」という技がダークホール対策になるかなと思って入れてみましたが、跳ね返したダークホールを相手のゼルネアスとドーブルにかわされたので、2度と使いません。この技の枠は「手助け」か「アンコール」の方が使いやすそうだと思います。
ジガルデ50%フォルムを生かすPTを考えたらこんな感じになりました。
新作のサンムーンでジガルデは100%フォルムになって本気を出すらしいので期待しておきましょう。(ゼルネアス止めてくれ)
追記(2017.08.12)
ぼんやりと考えたジガルデ+カイオーガの結論構築メモ
◎ジガルデ(50%フォルム)@ラムの実
<オーラブレイク>
[意地H220 A212 S76](個体値31-29-28-×-31-31)
211-160-141-×-115-125
グランドフォース 岩雪崩 蛇睨み 黒い霧
・Aは耐久無振りファイアローをダブルダメ「いわなだれ」で高乱数87.5%で倒せる程度。
耐久は意地A特化ゲンシグラードンのダブルダメ「断崖の剣」高乱数2耐え、控えめC特化ゼルネアス(C201)の2段階上昇ダブルダメ「マジカルシャイン」を確定耐え。
Sは麻痺した最速ジオコン後ゼルネアス×1.5+1に設定(「へびにらみ」後に「こごえるかぜ」や「がんせきふうじ」を受けても上を取れるように)。
・ドーブル+ゼルネアスの並びに強くありたいという意志の表れたジガルデ。ただし「ワイドガード」や「トリックガード」の前には無力。
◎メガガルーラ@ガルーラナイト
<肝っ玉→親子愛>
[陽気H4 A252 S252]
181-177-120-×-120-167
←181-147-100-×-100-156(メガ進化前)
猫騙し 恩返し けたぐり 不意打ち
・ガルガル猫も辞さない最速。ヤミラミにも猫騙しを打ちたいので肝っ玉。
・相手のガルーラやナットレイの処理を早められる「けたぐり」を採用するほうがよさそう。
・「恩返し」は「捨て身タックル」との選択か。反動のHPと技威力とのバランスを考えるべき。
◎ゲンシカイオーガ@藍色の珠
<あめふらし→始まりの海>
[控えめH252 B116 C76 D4 S60](理想個体想定)
207-×-125-231-181-118
←207-×-125-198-161-118(ゲンシカイキ前)
潮吹き 熱湯 冷凍ビーム 守
・基本的に後発に置いて「しおふき」で締める展開を狙う。「ねっとう」は「ワイドガード」でひっかからないように(「グランドフォース」が「ワイドガード」で防がれるため)。
◎ファイアロー@命の珠
<疾風の翼>
[意地H84 A252 B4 D4 S172]
163-146-92-×-90-168
・Sを100族+1に。
・晴れ下「フレアドライブ」でH4メガガルーラは中乱数(47%)
◎ラティオス@拘りスカーフ
<浮遊>
[控えめH4 C252 S252]
156-×-100-200-130-162
サイコキネシス 流星群 雷 トリック
・上記にもあるように、クロバット、メガボーマンダ、レックウザ、ホワイトキュレムなどGSの強くてこのPTで手こずりそうなポケモンに軒並み強い。タイプ相性と特性のおかげで、ゲンシカイキ組のタイプ一致技を受けられるのもいい感じ。
・「トリック」は「シャドーボール」との選択か。
<威嚇→力持ち>
[意地H252 A140 B4 D4 S108]
157-157-146-×-116-84
←157-135-106-×-76-84(メガ進化前)
アイアンヘッド じゃれつく 不意打ち 守
・Hにはぶっぱ。Sは追い風下で最速100族抜き、麻痺した最速ジオコントロール後のゼルネアスを抜ける。残りA。
・残り1枠にトリックルームや鋼タイプ、イベルタルの対策としてメガクチートを試してみたいけど、もうそんな機会はない。
・技範囲はメガガルーラとかぶっている部分もあり、努力値振りや性格と合わせて考察の余地がある。