こんにちは。すきやバイトです。
9月14日~17日にかけて開催されたインターネット大会「アンリミテッドトライアル」に参加して、ジガルデを使用したので記念に記事を書いておこうと思います。
ルールはダブルバトル。7世代GS(VGC2019)ですが、そのなかでもウルトラルールという、ゲンシカイキもメガ進化もウルトラバーストもZもありというルールでした。
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結果
1日目 9勝6敗
2日目 8勝7敗
3日目 10勝5敗
合計 27勝18敗
たぶん最終レート1620くらい(最高1638)
後日正確なレートが出たら追記します。
コンセプト・採用理由
・ジガルデ50%フォルムをインターネット大会で使いたい。
・特性オーラブレイクでゼルネアスとイベルタルの攻撃を抑えることができるため、この2匹に弱い伝説ポケモンを探したところ、ウルトラネクロズマが該当すると考えたため(後述)、ジガルデとコンビを組ませることにしました。
・次にウルトラネクロズマの相方といえば、カプ・テテフと考えました。味方への先制技による攻撃を防いだり、ネクロズマの「フォトンゲイザー」や「天焦がす滅亡の光」の威力を上昇させてほしいため採用しました。相手のイベルタルやレックウザ、ゲンガーを上から攻撃できるため、こだわりスカーフを持たせることに。
・メガ進化枠ですが、ここまででは相手のガオガエンや鋼タイプが重い、また鋼タイプの技で上から相手のゼルネアスをワンパンできたらいいなと考え、メガルカリオを選択しました。「インファイト」で相手のゲンシカイキ組のHPを大きく削ることができるのもいい感じ。
・なんか「トリックルーム」を主軸とするPTがどうしようもない気がする・・・。適当にガオガエンとモロバレルを添えておくか。
メンツ
:ようきAS
→:おくびょうCS
→:ようきAS
:ひかえめCS
:ゆうかんHA
:なまいきHBD
いくつかのメンツは仲間大会カルフール杯でも使用したPTと被っています。
個別解説
◯ジガルデ50%フォルム
持ち物:ロゼルのみ
特性:オーラブレイク
性格:ようき
種族値:108-100-121-81-95-95
努力値:H28 A196 B44 D4 S236
実数値:187-145-147-90-116-159
技:サウザンアロー へびにらみ くろいきり まもる
・いつものジガルデ。カルフール杯の調整と一緒ですが解説はきっちりしましょう。
・上記にもあるように、主な仕事は
①特性オーラブレイクで味方への相手のゼルネアス・イベルタルの攻撃を抑えること、②「へびにらみ」でのS操作を行うこと、③「くろいきり」で相手の能力変化を妨害することでした。
周りのメンツが優秀すぎて、相手の手持ちにゼルネアスかイベルタルがいないときは選出しないこともしばしばありました。
・メインウェポンの地面技には飛行タイプにもあたる「サウザンアロー」、相手の交代を封じられる「サウザンウェーブ」などの選択肢がありますが、レックウザやイベルタル、ホウオウ、サンダー、クロバットなどにも当たることを評価して、「サウザンアロー」を選択しました。相手を1発で落とすというより、ダメージを少しずつ蓄積させる技として用いました。
ただし「サウザンアロー」がクロバットやサンダーに効果抜群のダメージが入るのは2回目を当てて以降。
・ただでさえA実数値が低いので、いかくを当てて火力を削いでくるのは勘弁していただきたい;;いかくするタイミングで「くろいきり」打ちますよ!!
・第7世代では状態異常としての麻痺の弱体化(S下降が半分)が痛手で、「へびにらみ」がS操作としてあまり機能していなかったのは反省。
・S:最速91族(霊獣ランドロス)+1
・与ダメージ
「サウザンアロー」 (ダブルダメージ)(威力90)
→無振りゲンシグラードン(H175B180)確定3発(62~74)
→無振りゼルネアス(H201B115)乱数4発(48~57)
→H4メガレックウザ(H181B120)確定4発(46~55)
→HB252ゲンシカイオーガ(H207B142)乱数5発(39~46)
→H252クロバット(H192B100)低乱数2発(55~66→109~130)
・被ダメージ
メガレックウザ(A232)のこだわりハチマキ「ガリョウテンセイ」高乱数耐え(160~189)
ゼルネアス(C183)の「ムーンフォース」確定3発(64~76)
C2段階上昇ゼルネアス(C183)の「ムーンフォース」確定2発(127~150)
ゲンシカイオーガ(C255)のダブルダメ「こんげんのはどう」確定2発(153~181)
ゲンシグラードン(A255)のダブルダメ「だんがいのつるぎ」高乱数2発(88~105)
ゲンシグラードン(A232)のダブルダメ「だんがいのつるぎ」低乱2発(81~96)
持ち物:ウルトラネクロZ
特性:プリズムアーマー→ブレインフォース
種族値:97-113-109-157-127-77(合計680)
→97-167-97-167-97-129(合計754)
性格:おくびょう
努力値:H4 C252 S252
実数値:173−107−129−209−147−141(A個体値3)
→173−155−117−239−117−199(A個体値3)
・この種族値お化けならGSにおけるジガルデの相棒としてふさわしいに違いない!というより相方の伝説ポケモンがなんであっても絶対に強いに決まっている!と思い採用しました。
・オーラブレイク込みなら、「ジオコントロール」を積んでいないひかえめゼルネアスの「ムーンフォース」ですら耐えることができます。
また、ウルトラネクロズマのA個体値を低くし、オーラブレイク込みなら、イベルタルの「ふいうち」や「イカサマ」ですら耐えられます。具体的には、横にジガルデがいて、A実数値154~156(A個体値0~4の範囲)ならば、イベルタルの「イカサマ」を確定で耐えることができます。
・「シャドーレイ」の打点もいい感じでした。かっこいいし。ミミッキュの化けの皮を貫通できる打点としても、相手に一貫するゴーストタイプの打点としても活躍してくれました。主にルナアーラ、ミミッキュ、ドータクン、カプ・テテフに向けて打っていました。
・素の「フォトンゲイザー」の打点はまあまあといった感じでしたが、サイコフィールド状態やウルトラネクロZを消費して撃つ「天焦がす滅亡の光」はスゴイ威力でした(こなみ)。エスパータイプの技をゴリゴリ押すのもつよかったですが、特性ブレインフォースの火力アップもなかなかのものでした。このポケモン結構いろんな技を覚えられるので、使うときは取り巻きのメンツを見て技を選択することをお勧めします。
・火力と素早さに特化するのが最強だと思いCSぶっぱにしましたが、耐久が足りないと思ってしまうことがチラホラ。せっかくタイプがゴースト・エスパーからドラゴン・エスパーに変化するのだから、タイプ相性を活かした戦い方もしたかったけど、ウルトラバーストすると耐久が下がってしまうのが困りものでした。ドラゴンタイプの耐性を持ってしても、相手のゲンシグラードンの「ほのおのパンチ」やゲンシカイオーガの「こんげんのはどう」で致命傷を負ってしまうのが辛かったです。
・「天焦がす滅亡の光」を登場して1ターン目から打てたら最強なんだけどなあ。
・与ダメージ
「りゅうのはどう」
→H4メガレックウザ(H181D120)確定1発(211~252)
→H68D252メガボーマンダ(H179D142)確定1発(180~211)
「フォトンゲイザー」
→H4メガガルーラ(H181D120)確定2発(103~123)
「フォトンゲイザー」(サイコフィールド下)
→H4ルンパッパ(H156D120)高乱数1発(154~183)
→無振りゲンシグラードン(H175D110)確定1発(186~219)
→H252ゲンシカイオーガ(H207D180)確定2発(114~135)
「天焦がす滅亡の光」
→H252ゲンシグラードン(H207D110)確定1発(225~265)
→H4ゼルネアス(H202D118)確定1発(210~247)
→H252ゲンシカイオーガ(H207D180)確定2発(138~163)
「天焦がす滅亡の光」(サイコフィールド下)
→H252ゲンシカイオーガ(H207D180)高乱数1発(205~243)
「シャドーレイ」
→H252ミミッキュ(H162D125)高乱数1発(161~190)
→H252ドータクン(H174D136)確定2発(146~173)
(ウルトラバーストしない状態なら確定1発(174~206))
・耐久
オーラブレイク込みで
いじっぱりイベルタル(A201)の「ふいうち」確定2発(134~164)
ひかえめゼルネアス(C201)の「ムーンフォース」確定2発(138~164)
おくびょうゲンシカイオーガ(C232)の「れいとうビーム」確定2発(136~160)
いじっぱりゲンシグラードン(A255)の「だんがいのつるぎ」確定2発(111~132)
持ち物:こだわりスカーフ
特性:サイコメイカー
性格:ひかえめ
努力値:B4 C252 S252
実数値:145-×-96-200-135-147
技:サイコキネシス ムーンフォース マジカルシャイン サイコショック
・カルフール杯でも使用しました。便利枠だし、最強一般ポケモンだと思っています。
・こだわりスカーフ込みのS実数値は220(切り捨て)。上記にもあるように、メガゲンガー、イベルタル、レックウザ、メガライボルトなどを上から攻撃できます。ゲンシカイキ組を一発殴って、ウルトラネクロズマやメガルカリオの攻撃圏内に入れるのも大事な仕事。このポケモンのサイコフィールド下の火力が強すぎます。
・最速フェローチェを抜いたり、Sに甘えているゲンシカイオーガ(S実数値120以下)をワンチャン追い風状態で追い抜かすため、性格をおくびょうにするのもありだったかもしれません。その場合は「ムーンフォース」でメガレックウザなどへのダメージ量が変わってしまうのがネックでしょうか。
・与ダメージ
「サイコキネシス」(サイコフィールド下)
→無振りゲンシグラードン(H175D110)確定2発(139~165)
→H252ゲンシカイオーガ(H252D180)確定3発(85~102)
「サイコショック」(サイコフィールド下)
→HB252ゲンシカイオーガ(H207B142)中乱数2発(96~114)
「ムーンフォース」
→H4ウルトラネクロズマ(H173D117)確定1発(186~218)
→H4メガレックウザ(H181D120)高乱数1発(180~212)
→H4イベルタル(H202D118)中乱数1発(182~216)
◯メガルカリオ→
持ち物:ルカリオナイト
特性:せいぎのこころ→てきおうりょく
性格:ようき
努力値:A252 D4 S252
実数値:145-162-90-×-91-156(メガ進化前)
→145-197-108-×-91-180(メガ進化後)
・イケメンポケモン枠。特性てきおうりょくはタイプ補正1.5倍が2倍になる攻めっ気あふれる優秀な特性ですが、おくびょう「ラスターカノン」では耐久振りゼルネアスを倒すのに怪しい乱数になってしまいます。 そのためようきASで採用し、「コメットパンチ」で仕留める作戦にしました。また威嚇が1回入っていても、ガオガエンくらいなら「インファイト」で倒せるのも頼もしかったです。
・このポケモンもオーラブレイク込みなら、ひかえめゼルネアスの「ムーンフォース」も1発耐えることができます。
・「バレットパンチ」の枠は正直悩ましいです。クロバットやメガレックウザなどのきあいのタスキを持っているポケモンに打つこともあったし、これでよかったのかもしれません。他の選択肢としては「このゆびとまれ」「みがわり」「つるぎのまい」「れいとうパンチ」「いやしのはどう」「しんそく」などなど。
・与ダメージ
「コメットパンチ」
→H4ゼルネアス(H202B115)確定1発(233~276)
→無振りカプ・コケコ(H145B115)低乱数1発(128~152)
「インファイト」
→H252ガオガエン(H202B110)確定1発(324~384)
→H4メガガルーラ(H181B120)確定1発(296~352)
→HB252ゲンシカイオーガ(H207B142)確定2発(126~150)
→無振りゲンシグラードン(H175B180)確定2発(100~118)
※参考
「ラスターカノン」
→H4ゼルネアス(H202D118)高乱数1発(200~236)
持ち物:ウイのみ
特性:さいせいりょく
性格:なまいき
種族値:114−85−70−85−80−30
努力値:H244 B108 D156
実数値:220−×−104−105−132−31(S個体値0)
技:くさむすび キノコのほうし いかりのこな まもる
・カルフール杯でも使った個体その3。おすすめの調整キノコ。
・H:4n、残りHP55で110回復
B耐久
・C特化ルナアーラ(C207)の「サイコショック」確定2発(182〜216)
・A特化メガガルーラ(A194)の「すてみタックル」確定2発(127〜150+31〜37)
・ようきメガガルーラ(A177)の「すてみタックル」確定2発(115〜136+28〜34)→きのみ込みの回復で高乱数で2回耐えそう
D耐久
・性格補正がお得に感じる11の倍数
・C特化ゲンシカイオーガ(C255)のダブルダメ「しおふき」確定3発(92〜108)
・C特化ルナアーラ(C207)の「サイコキネシス」確定2発(162〜192)
・メガボーマンダ(C172)のダブルダメ「ハイパーボイス」確定2発(116〜140)
・与ダメージ
「くさむすび」
→H4メガガルーラ(H181D120)確定4発(51~66)
→H252ゲンシカイオーガ(H207D180)乱数3発(66~78)
→H252ゲンシグラードン(H207D110)乱数3発(80~96)
→H4ゼルネアス(H202D118)乱数3発(60~72)
持ち物:とつげきチョッキ
特性:いかく
性格:ゆうかん
努力値:H252 A196 B60
実数値:202-176-116-×-110-72(S個体値31)
技:フレアドライブ DDラリアット とんぼがえり ねこだまし
・H:ぶっぱ
A:11n
B耐久:ようきメガレックウザ(A232)いのちのたま 「ガリョウテンセイ」高乱数耐え
D耐久: とつげきチョッキを信じろ。カイオーガの「しおふき」以外なら多分耐える
S:最遅ネクロズマ(S実数値73)より1遅い
・便利な一般枠。威嚇兼炎悪タイプの打点。そして「ねこだまし」の補助と「とんぼがえり」による威嚇サイクルの補助などできることが多彩すぎるネコ。基本的にエスパータイプを見かけたら投げていけばいい。
・Sラインについてですが、「トリックルーム」を貼った日食/月食ネクロズマを下から攻撃できるように設定しました。ただし、相手のじゃくてんほけんを発動させてしまうこともあったので、持ち物はガオガエンZでワンパンできる持ち物でもよかったかもと思いました。
環境やら対戦についての感想
・マッチングした中にゼルネアスが意外と少なく、ジガルデの出番があまりなかったです。登板数45試合中10試合で、5勝5敗。コンセプト崩壊。うーむ。
・主力のネクロズマ、メガルカリオ、カプ・テテフの3匹の火力はすさまじいものの、伝説ポケモンを1ターンでKOできる展開にはなかなかできなかったです。集中できれば落とせるけど単体攻撃では落とせない感じ。それよりも個々の耐久の無さがきつく、窮屈な立ち回りを強いられることが多かったように思います。立ち回りがうまい人や、択ゲーに強い人向けの組み合わせと言えるのかもしれません。
・ジガルデが盾(オーラブレイクでバリアーを貼るイメージ)、他の攻めっ気あふれるメンツを矛として考えたら、わりとしっくりきていたのかなと思います。
・ときたま伝説ポケモン1匹しかいなかったり、シングルっぽいPTにも当たったりしました。まあ大会に潜ってダブルバトルやGSの面白さに触れていただくのもよいことなのでしょう。また現在のWCSレート(サンルール)の影響からか、ルンパッパ+ゲンシカイオーガの組み合わせも時々見かけました。無天候PTには結構刺さるのでやめていただきたかったです。
・相手の日食/月食ネクロズマが選出画面から持ち物が分からないのは厄介だなと思いました。ウルトラネクロZ、ぼうじんゴーグル、じゃくてんほけんなど持ち物のバリエーションが多く、すべてのパターンに対応するのは不可能なPTなので、ある程度割り切った選出をしていました。こちらのネクロズマも相手視点から厄介だと思われていればいいのですが。
・次ジガルデと組み合わせるならゲンシカイオーガ、ウルトラネクロズマとカプ・テテフと組み合わせるならゲンシグラードンを試してみたいです。強そうだし。
現在のWCSレートでは使えませんが、フリー対戦やフレンド対戦でぜひ。
ジガルデよりもウルトラネクロズマの使用感を確かめてみてください。
参考文献