最終レート1791
こんにちは。バイトぽけです。
今回は「トリックリリック」という公式インターネット大会に参加した際に使用した構築の記事です。
ルールは怖いイメージのあるポケモンたちのみ使用できるダブルバトル。
使用できるポケモンについては、下の記事をご覧ください。
構築概要
結果
最終順位 22位
最終レート 1791
25勝4敗
構築経緯
・トリックリリックのルールが発表されてから、ほぼ毎晩のように開催されたいた仲間大会に参加して、毎回一桁順位や10位台のそこそこの成績を残してきました。環境や強いポケモンへの理解は進みましたが、作り上げた構築にいまいち納得できない部分があるまま、大会本番の日程を迎えてしまいます。
そして案の定戦績はあまりよくありませんでした。
・もう1つのROMの構築は、仲間大会や大会本番で当たった強い人の構築を真似したものにしようと大会前から考えていました。
・大会最終日のツイッターのTL上で、こだわりスカーフ持ちのドラパルトの「とんぼがえり」で味方のブラッキーのじゃくてんほけんを発動させるのが強かった、という呟きを目にしました。
このギミックはブラッキーを絡めなくても強いのでは?と思ったため、むしタイプが弱点の強そうなポケモンを考えたところ、ワルビアル、サザンドラ、サメハダー等のポケモンを思いつきました。この中で理想個体がボックスにいてすぐに対戦できるポケモンを探したところ、ワルビアルが候補に挙がりました。4倍弱点がなかったり、タイプ一致で「ダイアース」を打てるのも強そうです。直前の仲間大会では持ち物がじゃくてんほけんの割合は1.2%と、読まれにくいアイテムだったのも意表を突けそうです。
上の画像は大会前夜(10月14日)のElianaさん主催の仲間大会での、ワルビアルの持ち物ランキングです。
というわけでワルビアル@じゃくてんほけん+ドラパルト@こだわりスカーフを基本選出と考えていきます。
・ダイマックスしたワルビアルを十分に暴れさせるには、弱点技の被弾回数を減らす必要があると考えました。このルールで「いかりのこな」を覚えられるのはウルガモスとモジャンボのみですが、ワルビアルもドラパルトもフェアリータイプの技で抜群を取られるため、ほのおタイプのウルガモスを採用することにしました。ウルガモスが苦手ないわタイプに、ワルビアルが強く出られるのも相性補完がとれています。
・次いで、じめんタイプの技が効かない味方がほしいと考えました。ワルビアルが「じしん」を選択した際に巻き込まれないようにするためです。タイプが被らず、種族値が高いポケモンを探したところ、ロトムとアーマーガアが該当すると考えました。ここまでみずタイプの技の一貫性が気になるため、ロトムのフォルムはウォッシュロトム
を選択しました。カットロトムもみずタイプの技を半減にできますが、ワルビアルを選出しない際に相手のほのおタイプ勢(ウルガモスやガオガエン等)への打点が少ないのが気になったので不採用としました。
・最後にこのルールで入れ得ポケモンと考えているミミッキュを採用しました。先制技の「かげうち」、「じゃれつく」でフェアリー打点、「ドレインパンチ」で格闘4倍勢を倒せる点を評価しています。
個別解説
特性:じしんかじょう
持ち物:じゃくてんほけん
性格:いじっぱり
努力値:H68 A252 S188
実数値:179-185-100-×-90-136
技:じしん/DDラリアット/ほのおのキバ/まもる
H:残り
A:ぶっぱ
S:準速83族(デンジュモク)抜き
最速70族(キリキザン等)抜き抜き
・「じしん」・・・命中率が安定していて範囲技としても優秀。「ダイアース」の威力は130。
「DDラリアット」・・・覚えるあくタイプの技の中で、最も威力が安定している技。「ダイアーク」の威力は130。持ち物じゃくてんほけん、特性じしんかじょう、「ダイアース」等による能力上昇がすごいので「つけあがる」との選択でしょうか。
「ほのおのキバ」・・・対アーマーガアとモジャンボ。「ダイバーン」の威力は120ですが、じゃくてんほけんを起動させていれば倒せます。また自身の弱点のみずタイプの技の威力を下げられるのも強み。
「まもる」・・・構築のエースなので大事に扱いたいです。「ダイウォール」の媒体にもなります。
・ダイマックスエース。あまりダイマックスすることを読まれなかったように思います。「ねこだまし」をよく打たれました。大会本番の持ち物使用率では、下の画像のようにこだわりスカーフ持ちが最も多かったようです。
・以下のパターンがハマるとめちゃ強かったです。
味方のドラパルトの「とんぼがえり」でじゃくてんほけん起動
→特性じしんかじょうでAが上がる
→A3段階上がったダイマックスワルビアルが場に残り、相手に圧力を掛ける
・あくタイプを持っているおかげで、ヤミラミやオーロンゲ等のいたずらごころ勢に干渉されないのは強みの一つです。
・範囲技の「じしん」を打つイメージがあるせいか、初手に相手が「サイドチェンジ」を選択することがなかったように思います。
・じゃくてんほけんを起動させ、さらに「ダイアース」を3回打って、特性じしんかじょうが3度発動したら下の画像のようになります。能力上昇がえげつないです。
〇ドラパルト
特性:クリアボディ
持ち物:こだわりスカーフ
性格:おくびょう
努力値:B4 C252 S252
実数値:163-126-96-152-95-213
技:りゅうせいぐん/シャドーボール/かえんほうしゃ/とんぼがえり
・この構築では「とんぼがえり」で味方のワルビアルのじゃくてんほけんを起動するのが大事な動きになります。そのためゴーストタイプのおかげで「ねこだまし」無効のドラパルトを採用する必要がありました。
・こだわりスカーフのおかげで、ワルビアルが苦手とするウオノラゴンの上を取れるのも強かったです。すなかき状態の最速ウオノラゴンよりもSが高くなります。
・ドラパルトとワルビアルを並べた際、こちらのドラパルトがダイマックスすると想定している動きをよくとられました。一番多かったのは相手のドラパルトが「ダイドラグーン」をドラパルト側に打ちこんでくるパターンだったので、「とんぼがえり」の後からミミッキュを投げて無効化するプレイングをしていました。
・「とんぼがえり」で手持ちに戻り、再度繰り出して削れた相手を掃討する動きも重要です。Cに努力値を振っていて正解でした。
・「かえんほうしゃ」は使う機会がなかったので、命中率と威力が安定している「りゅうのはどう」もありだったと思います。耐久無振りウオノラゴンに9割入ります。
・あかつきのあかし付き個体。適当に野生産にきんのおうかんを使用しましたが、ワルビアルへの「とんぼがえり」のダメージを下げられるのでA個体値は下げた方がよさそう。
特性:ほのおのからだ
持ち物:オボンのみ
性格:ずぶとい
努力値:H244 B244 S20
実数値:191-×-127-155-125-123
技:かえんほうしゃ/むしのていこう/いかりのこな/まもる
H:定数ダメージ最小
B:残り
S:準速70族(キリキザン等)抜き
・ドラパルトの「とんぼがえり」の後から投げるポケモン。ワルビアルの「ダイアース」で能力を上昇させられれば、ロトムの「ハイドロポンプ」あたりではなかなか倒せない耐久になります。「いかりのこな」でワルビアルへの攻撃を吸い取って、強い盾となってくれました。
・相手がブリムオンの「トリックルーム」を軸に試合を組み立ててきそうと感じたときは、このポケモンを初手から投げ、「むしのていこう」で相手の火力を削いで「トリックルーム」のターンをいなすことを考えます。
レパルダス+ブリムオンの組み合わせには、「まねっこ」+「ダイウォール(トリックルーム)」を決められないよう、優先度2の「いかりのこな」を使っていました。
特性:ばけのかわ
持ち物:いのちのたま
性格:いじっぱり
努力値:H4 A252 S252
実数値:131-156-100-×-125-148
技:シャドークロー/じゃれつく/ドレインパンチ/かげうち
・特性ばけのかわによる行動保障が偉く、技範囲も優秀なため、今回のルールでは採用しない理由がないくらい強かったと個人的に思っています。
・努力値はあまり悩まずにASぶっぱとしました。ワルビアルが荒らした盤面を締めたり、同速勝負も積極的に仕掛けていました。
・「シャドークロー」はミミッキュミラーで重宝すると思って採用しました。「ダイホロウ」の威力が120ですが、ダイマックスすることを想定していないため、「ゴーストダイブ」を不採用としました。「ゴーストダイブ」はうまいプレイングが求められることが多いと個人的に感じているため、1敗の重みが大きいインターネット大会には向かないと思っています。
・「じゃれつく」は貴重なフェアリータイプの打点として重宝していました。特に相手にサザンドラがいる場合、この技を当てるか当てないかで勝負が決まります。
・「かげうち」は相手にトドメをさしたり、最後のあがきとして使えたりしました。
・「ドレインパンチ」は主に対キリキザンやタチフサグマ、ガオガエンを想定していました。
・結果としてフルアタミミッキュを使用しましたが、どの技も万遍なく使用していたため、正解だったと感じています。
・プレシャスボール入りの色違い個体。
特性:ふゆう
持ち物:たべのこし
性格:おくびょう
努力値:H252 C84 S172
実数値:157-×-127-136-127-140
技:10まんボルト/ハイドロポンプ/わるだくみ/サイドチェンジ
H:ぶっぱ
C:残り
S:最速75族(ウオノラゴン等)抜き
・オボンのみをウルガモスに渡しているため、たべのこしを持っている以外は普通のウォッシュロトムだと思っています。
・求める調整ラインにすると、性格はひかえめよりおくびょうの方が努力値効率がいいです。火力が低いので「わるだくみ」を持たせましたが、あまり使う機会がありませんでした。
・「サイドチェンジ」はワルビアルに飛んでくるみずタイプの技を受けたり、「ふいうち」をかわせる強い技でした。この技を使われる側ではなく、使う側に回れてよかった…。
〇アーマーガア
特性:ミラーアーマー
持ち物:ゴツゴツメット
性格:わんぱく
努力値:H252 B252 D4
実数値:205-107-172-×-106-87
技:アイアンヘッド/ボディプレス/てっぺき/はねやすめ
・この大会では普通のアーマーガア。ドラパルトの「とんぼがえり」で後ろから投げると、ワルビアルの「ダイアース」のD上昇の恩恵を受けられるのが強そう、と思っての採用です。
・練習の仲間大会等で使っていないため、選出するタイミングがわからず、選出回数は3回/29試合と悲しいものに…。
選出・立ち回り
○基本選出
・初手:ワルビアル+ドラパルト
後発:他の4体から刺さっていそうなポケモンを2体選ぶ。一番多かったのはミミッキュ、次いでロトム
、ウルガモス
、アーマーガア
。
・相手の初手がウオノラゴンやミミッキュでない限り、ドラパルトの「とんぼがえり」でワルビアルのじゃくてんほけんを起動していきます。
・このパターンの選出は22勝3敗でした。3敗の内容ですが、1つはサザンドラ入りにミミッキュを連れて行かなかったとき、もう1つは相手のカラマネロ@きあいのタスキ+ダイマックスするジュナイパーでした。ワルビアルの攻撃が通りにくい相手(主にサザンドラ)や、不意のきあいのタスキ持ちなんかに弱いと感じました。あとはロトムの「ハイドロポンプ」が相手のギガイアスに3連続で外した試合も負けました。
○相手が初手ブリムオンで「トリックルーム」してきそう
・ミミッキュの「ダイホロウ」でブリムオンを攻撃しながら、ウルガモスは「むしのていこう」を押すことを想定していました。
・このパターンだと3勝1敗でした。負けたのはレパルダス+ブリムオンと予想した相手の初手がギガイアス+ウオノラゴンだったときです。
○すいすい勢(オムスター等)絡み
・先発:ドラパルト+ロトム
・1試合だけこの選出。オムスターのダイマックスに備えてロトムをダイマックスさせるパターンでした。
おまけ
最初のROMで使用していた構築。とつげきチョッキ持ちの準速ASキリキザンをダイマックスさせることを想定していました。
大会1日目は10勝2敗とするも、2日目は潜らず、3日目で6勝6敗でした。あまりよい戦績ではないため、このROMは見捨てることに…。結局こちらのROMの最終レートは1622でした。
敗因を分析したところ、キリキザンミラーで格闘技を打ち込む展開が辛い、ミミッキュの「つるぎのまい」を積む隙があまりない、大会本番の環境に「ボディプレス」持ちのアーマーガアや「ドレインパンチ」持ちミミッキュが多くてキリキザンを活躍させにくかったことが挙げられます。
しかしこちらのROMで、ドラパルト@こだわりスカーフ、ミミッキュ@いのちのたま、ウルガモス@オボンのみ、ロトム@たべのこし、といった面々を使い慣れていたので、その経験やダメージ感覚をワルビアル軸の構築に活かすことができました。
感想
・最終日に急遽作り上げた構築でいい成績を取れたので、自分の中ではかなり満足しています。30位以内に入れたので、リバティーノートというサイトに自分の順位と使用ポケモンが掲載されています。嬉しいです。
・インターネット大会の練習として、大会と同じルールの仲間大会やフレ戦会に参加して、ある程度の環境や強そうなポケモンを理解するのは大事だと思いました。ただ大会本番でしっかり勝ちきるには、その仲間大会の環境考察からさらにもう1歩踏み込んで、強い並びや意表を突ける強い要素が必要だと感じました。
・今大会はデンジュモク+ヤミラミが上位で流行っており、その並びには全勝できたのが大きかったと思っています。